6月の花嫁

2004年6月24日
彼らにとって、私はこの上なく無粋な闖入者だったに違いない。

バイトを終えて帰宅し、シャワーを浴びようと浴室に
一歩踏み出そうとうした私。
その足の裏に触ったものがあるのに気づき、足を止めた。
眼鏡無しではほとんど何も見えない私だが、
あまり気色のいいものでないのは直感できた。

その物体、およそ10cmほど。色は黒とおぼしき暗色系統。
「あっ、ムカデか」と思った私。
刺されずに済んで良かったなと一安心。
しかし、そうではなかった。

それは、ムカデなどといったかわいらしいものではなく
「愛を交歓中のゴキブリ」であった。
さすがに声が出た。うめき声に近かったかもしれない。

シャワーのお湯で押し流すも、愛ゆえか離れようとしない二匹。
その愛の強さに敬意を表し、見逃してやる…わけにはいかなかった。
彼らの愛の結晶を見たくはなかったので。

交わったまま逝った二匹は、排水孔にも流れず、引っかかったままである…あとで処理しよう。

いろいろ考えさせられる一件であった。

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